備後国水調郡長井の浦に船泊りせし夜に作る歌三首

『あをによし 奈良の都に 
行く人もがも
草枕 旅行く舟の 
泊まり告げむに(3612)』

〈旋頭歌なり〉右の一首は大判官

『海原を 
八十島隠り 来ぬれども 
奈良の都は 
忘れかねつる(3613)』